海外で現地通貨が引き出せる国際キャッシュカード

海外で現地通貨が引き出せる国際キャッシュカード

国際キャッシュカードとは、国内のATMと同じ感覚で海外のATMで現地通貨を引き出せるものです。国際キャッシュカードでは、円預金から現地通貨を引き出すことができます。

 

以前は手数料が高いのがネックだったのですが、近年になって手数料の安いものが出てきたことと、トラベラーズチェックの手数料が1%から2%に値上げされて差が縮まってきたことから、今後は利用者が増えていくものとみています。

 

 

どんな人が利用するの?

 

クレジットカードを作りたくない人やクレジットカードのキャッシングを使いたくない人に適しています。クレジットカードと違って審査がないので手続きも簡単だし、借金ではないので金利はかからず使いすぎる心配もないからです。

 

利用方法としては、クレジットカードやキャッシュパスポートのデメリットなど補いながら合わせて使いたいところです。通常支払いはクレジットカード、多少の現金(チップなど)、足りなくなったらキャッシュパスポートor国際キャッシュカードという感じが良いかと。

 

 

メリットとデメリット

 

メリット

 

  • 与信ではないので、クレジットカードの入会と違って審査がない。
  • 借入ではないので、クレジットカードのキャッシングと違って金利がかからない。
  • カード一枚なので、トラベラーズチェックと違ってかさばらない。
  • 円預金から現地通貨を直接引き出せるので、トラベラーズチェックと違って両替の手間がかからない。

 

デメリット

  • 利用する毎に手数料がかかり、具体的な残高が計算しづらい。
  • 紛失・盗難に遭った場合、クレジットカードと違って海外でのカード再発行・受取ができない。(→誤操作・故障等でカードがATMに飲み込まれてしまうことは珍しくないので要注意)
  • 1日(1回)に引き出せる限度額が低い。(→1日の利用限度額は最大20万円程度、1回の引き出し限度額は国や銀行によって数千円〜数万円程度)

 

安全面はどう?

 

安全面はクレジットカード同様、紛失の際は利用停止も可能なので安全性は高いと言えます
あまり海外旅行に行かないのにわざわざ口座を作るのもなという方は、口座開設してもクレジットカードと違って残高がなければ利用できないですし、それでも心配であれば帰国後、暗証番号を変更して口座を空しておけば情報流失しても引き落とされる心配は一切ありません。

 

大量の現金を持ち歩くのは本末転倒。作るリスクよりも、作らないことのリスクのほう高いといっていいでしょう。

 

 

国際キャッシュカード比較

 

(2013年5月1日現在の情報です。内容は変更されていることがあります。)

 銀行 為替レート+手数料 その他の手数料 * 1万円/2万円毎のコスト ** ATM

(提携先)

楽天銀行(旧イーバンク銀行)

『楽天銀行デビットカード』(VISAデビット機能付きキャッシュカード)

VISAインターナショナルが定めたレート+2.94%で円換算 カード発行:無料

引き出し:無料

残高照会:不可

年会費:1,000-3,000円/年
294円/588円 世界170ヶ国以上

(VISA、PLUS)

新生銀行

『PowerFlex インターナショナルキャッシュサービス』

VISAインターナショナルが定めたレート+4%で円換算 カード発行:無料

引き出し:無料

残高照会:無料

400円/800円 世界170ヵ国以上、約100万台

(PLUS)

スルガ銀行

『ワールド・キャビット』

(VISAデビットカード)

VISAインターナショナルが定めたレート+3%で円換算

※2011年4月1日より1.63%→3%に変更

※年間利用金額の0.2%をキャッシュバック
カード発行:無料

引き出し:210円/回

残高照会:不可

510円/810円 世界170ヶ国以上

(VISA、PLUS)

シティバンク銀行

『バンキングカード』

・米ドルの場合

シティバンク国内支店店頭米ドルTTSレート(仲値+1円)+3%

・米ドル以外の場合

VISAインターナショナルが定めたレートで米ドル換算→シティバンク国内支店店頭米ドルTTSレート(仲値+1円)+3%

カード発行:無料

引き出し:210円/回

残高照会:無料

口座維持手数料(残高が50万円相当額を下回った場合):2,100円/月

(初めて開設した口座がeセービングの場合):無料

※eセービングは2012年12月5日にて新規受付終了。

610円/1,010円 世界200ヵ国以上、約180万台

(PLUS)

三井住友銀行

『国際キャッシュカードサービス』 

VISAインターナショナルが定めたレート+5%で円換算 カード発行:1,050円

引き出し:100円/回

残高照会:50円/回

600円/1,100円 世界170ヵ国以上、約110万台

(PLUS)

※2010年5月24日にて新規取扱停止。
三菱東京UFJ銀行

『インターナショナルカード』 

VISAインターナショナルが定めたレート+5%で円換算 カード発行:不明

引き出し:105円/回

残高照会:無料

605円/1,105円
世界100ヵ国以上

(PLUS)

※数年前に新規取扱停止。
みずほ銀行

『みずほインターナショナルキャッシュカード』  

引出額+シーラス接続手数料1%→マスターカードが定めたレートで米ドル換算→仲値+4円で円換算 カード発行:1,050円

(※みずほマイレージクラブ会員は無料)

引き出し:210円/回

残高照会:無料

710円/1210円 世界210ヵ国、100万台以上

(Cirrus)

※2009年11月30日にて新規取扱停止。

 

海外で現地通貨が引き出せる国際キャッシュカード

 

 

安全性に配慮、シティバンク銀行のバンキンクカード

 

シティバンク銀行では、口座を作った人に発行されるキャッシュカード「バンキングカード」が、そのままインターナショナル キャッシュカードとして利用できます。世界200以上の国・地域で、約190万台のVISAインターナショナルのPLUS(プラス)CD/ATMで円普通預金口座から現地通貨が引きだせます。

 

為替レートは、米ドルなら当日の日本のシティバンク銀行店頭のTTS(米ドル電信売レート)に3%加算したものを適用。その他の通貨は、提携機関のレートで米ドルに換算して同様に計算します。

 

また、海外CD/ATM手数料として1回あたり200円(税抜き)かかります(一部のCD/ATMでは別途手数料が必要な場合があります)。

 

レートの照会や万一のカード紛失の連絡には、国内のみならず海外からも24時間365日電話での問い合わせができます。また1日あたりのカード利用限度額をあらかじめ設定しておくことで、安全性を保ち使いすぎを防ぐリミットコントロールも利用できます。

 

海外でインターナショナルキャッシュカードを使用した場合は、安全のために、帰国後すぐに暗証番号を変更しておくことをおすすめします。

 

スルガ銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、りそな銀行、三菱東京UFJ銀行など。VISAが定める為替レートに、銀行により2〜3%程度の海外事務手数料が上乗せされます。ATMの利用手数料がかかる場合があります。